Corporate
Social Responsibility

「南三陸ホテル観洋」のCSR
地域社会への貢献と持続可能な未来を目指す取り組み
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南三陸ホテル観洋
地域社会への貢献と持続可能な未来を目指す取り組み

震災伝承活動

東日本大震災後、震災語り部活動を通じて、災害の教訓を次世代に伝えています。

「震災を風化させないための語り部バス」「震災講話」「震災伝承施設 高野会館」「震災伝承施設 命のらせん階段」「全国被災地語り部シンポジウム」「東北被災地語り部フォーラム」等、様々な形で伝承活動を継続しております。
学習支援活動

教育の場が被災した子供たちに無償で学びの場を提供する事は、震災で疲弊した地域の復興につながると考え「寺子屋(学習支援)」がスタートしました。

震災から時間が経った現在でも復興はまだ道半ばであり、この当地域にとって学びの場を提供し続けていくこと、この活動を絶やさないことは非常に大きな意義を持つと感じております。

今後も持続可能な取り組みとして続けていきたいと思っております。 
地域振興と観光の活性化

「南三陸てん店まっぷ」は、東日本大震災後、町内で市場通りや商店街などがあった元の中心部に戻れず、気づきにくい場所で営業を再開した商店・事業所が点在しています。

そこで、この点在しているお店・お客様・町民を繋ぎ、まっぷを利用する人々に町を転々」と巡ってほしい、町に来て下さる皆様を町全体でお迎えし「おもてなし」したいという思いで2013年に誕生し、継続しております。
地域資源を活用した観光振興と防災教育
南三陸「海の見える命の森」は震災前は雑木林でした。

震災後、2012年から多くの有志やボランティアの皆様の手を借りながら桜やもみじを植樹。また、ミャンマーの有志の方から寄贈された「南三陸大仏」を設置し、震災で犠牲になられた方々の鎮魂の場ともなっております。

将来的には来訪者が自然とふれあえる観光スポットや地域住民の憩いの場、そして春はお花見、秋にはは紅葉を楽しめる地域の散歩道となるようにという想いを込めて整備を進めてきました。
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Earthquake disaster memorial activities

震災伝承活動

01

震災を風化させないための語り部バス

「震災を風化させないための語り部バス」は、東日本大震災の被災者である語り部と交流できるプログラムで、南三陸ホテル観洋が所有のバスで運行しています。

被災したホテルのスタッフや地域住民が震災当時の体験や様子を語り、町の様子を見て回るだけではわからない実体験や教訓を伝えています。

南三陸町は、津波により町の中心部の約8割が流出し、道路も標識も信号も失っていました。東日本大震災直後から町に入った人々の多くが、道案内をホテル観洋に依頼。ホテルのスタッフが、当初は来訪者が乗ってきたバスに同乗して道案内しました。
スタッフは、自然と「この場所では、こんな出来事がありました」とか、「あの建物のあの高さまで津波が来ました」という話をするようになった。——これが、語り部バスを運行するきっかけでした。

2011年8月31日に二次避難所としての役割が終了して以降は、一日も休まず、スタッフが案内役として同乗するバス
が南三陸の町を走った。その後、「震災を風化させないための語り部バス」とネーミングし、団体・個人を問わず、また、ホテルの宿泊者以外も乗れるバスとして運行しています。

<受賞>
第3回「ジャパン・ツーリズム・アワード」大賞
第14回 「マニフェスト大賞」 優秀賞
復興庁『平成30年度「新しい東北」復興・創生顕彰」
第20回 企業フィランソロピー賞《つなぐ被災地、語り部文化賞》受賞

02

震災講話

震災発生時、南三陸ホテル観洋には多くのお客様やスタッフがいました。その後も続々と地域住民の方などが避難してきたため、当日300名以上、翌日には600を超える多くの方々と共同生活が始まりました。

直後は津波に襲われる市街地の様子をみて泣き出し、動けなくなる若い社員もいた為、女将はスタッフへ「心を強く持って」と繰り返し伝え続けました。また、お客様方へも「私共も精いっぱい務めさせていただきます。何卒ご理解、ご協力お願い致します。」とお話をさせていただきました。全てのライフラインが止まり、孤立していたため情報も十分ではない中でしたので、調理責任者には今ある食材で、まずはみんなが1週間しのげるメニューを考えるように指示を出しました。それぞれが各持ち場でリーダーシップをとり、判断をしながら何とか生き抜くことができました。

1週間後道路の一部が通れるようになり、ようやくお客様方をお送りすることができましたが、そのまま一時避難所、そして二次避難所となり被災した住民の方々600名、医療、学習支援の方々、警察、ライフラインの工事関係の方含めて常時1000名の方々とまた共同生活が始まりました。

数多くの課題が毎日のように起きましたが、その都度、皆で考え、地域の方々と協力し合いながら何とか乗り越えてきました。世界中からの温かいご支援もあり、8月の末まで続いたこの生活の中で今までなかった新しい絆が生まれ、それは現在でも続いています。

震災講話では、あの日から現在まで続く私共の実体験と、その時々にどう考えて行動してきたか、又それを通して気づいたリーダーシップの重要性や、課題解決に向けて前を向いていく姿勢、人々とのつながりの温かさと大切さをお伝えしております。

時間が経過する中で当時の話しだけでなく、その後の地域復興と活性化、そしてコロナ禍の取り組みについてもお話をさせていただいております。

03

震災伝承施設「高野会館」

震災の教訓を後世に伝えるために南三陸ホテル観洋が毎日運行している「震災を風化させないための語り部バス」
この伝承活動は、2017年にはジャパン・ツーリズムアワード大賞を受賞しました。

高野会館はこの「震災を風化させないための語り部バス」の運行ルートにある震災遺構施設です。

当時の高野会館のスタッフ等の判断により、327名の高齢者や近隣の人と犬2匹の尊い命が助かった。当時の地上レベルや津波浸水高を実感でき、屋上からは南三陸町の復興状況を一望できます。

これまで皇室関係者や震災学習で訪れる修学旅行生等、官国内外から47万人以上の方々が来館し、自然災害の脅威や防災減災の大切さを伝承している実績があります。

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震災伝承施設「命のらせん階段」

防災思想の根幹となる「自助・共助・公助」の概念のうち「自助・共助」を次世代に教示する震災遺構として、気仙沼市内の脇地区に現存する一部4階建ての旧阿部邸建物を85ⅿ曳家して保存しております。

今後の防災・減災のためには、個人や地域コミュニティーで行うことができる「自助・共助」の考えを「震災伝承施設」という形で広く伝えることが重要です。

津波発生時、当該建物では後付けで設置した避難用らせん階段が屋上への避難に役立ち、約30名の地域住民の「いのち」を救いました。
これは「自助・共助」の最たる事例です。

当該建物は「自助・共助」を象徴し、後世への学びの場としての役割を十分に果たすものであり、生涯学習施設および復興市民広場内施設として相応しいものです。さらに、日本建築部分及び石庭部分は日本の文化や習慣を広く外国人に伝える施設として、国内外の人々に震災の教訓を伝える施設となります。

05

全国被災地語り部シンポジウム

2016年に開催した第1回「全国被災地語り部シンポジウム」は、「東日本大震災」をはじめとする災害の記憶と教訓を後世に伝えるために、当館が発案し、「阪神・淡路大震災」に遭遇した地域の方々にお声がけして実行委員会を立ち上げ、開催をスタートしました。

語り部活動に取り組む人々が集まり、情報共有や意見交換を行うイベントです。このシンポジウムは継続的に開催され、被災地での体験談や復興の現状、語り部活動の意義や課題について議論されています。

06

震災伝承パネルの館内掲示

南三陸ホテル観洋では、東日本大震災の記憶や全国各地の被災地の記録を後世に伝えるため、震災当時の写真や説明パネルを館内に展示しています。
あの日の出来事や被災地の様子、復興への歩みを振り返ることで、命の大切さや防災意識を考えるきっかけとしていただけます。

この展示は、地域の歴史や現実を学ぶ貴重な機会でもあり、当館を訪れる方々にぜひ見ていただきたい内容です。

ご宿泊のお客様だけでなく、一般の方もご覧いただけますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

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【宮城県】みやぎ東日本大震災津波伝承館/南三陸ホテル観洋

【宮城県】みやぎ東日本大震災津波伝承館/南三陸ホテル観洋

震災の記憶をを伝える語り部バスを運行・宮城南三陸町のホテル

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Learning support activities

学習支援活動

事業の趣旨

2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波により、市街地の8割が流出した南三陸町。
当ホテルでは、行き場を失った近隣住民をはじめ、医療関係者やボランティア、報道関係者、警察など、多くの方々を受け入れました。

震災から8月末までの半年以上にわたり、600~1000名以上の被災者の避難所として、また共同生活の場として機能しました。
その中で、親御さんから「子どもの教育が心配で悔しい」という嘆きを多く耳にし、子どもたちの学習支援の必要性を強く感じました。

そこで、ホテル内の4室を開放し、ボランティアの協力を得て独自の寺子屋(学習支援)をスタートしました。

その後、地元でそろばん塾を運営していた先生が津波で教室再開を断念したと聞き、ホテル内でのそろばん塾開講をお誘いしました。
こうした取り組みを通じて、子どもたちが学び、成長する姿は、多くの被災家族にとって大きな希望となりました。

町の復興は少しずつ進んでいますが、鉄路の復旧が無い中、近隣市町村への移動手段が限られているため、子どもたちの学習支援は依然として大きな課題です。

震災から13年が経過した現在でも、4歳から15歳までの40名以上の子どもたちが寺子屋(そろばん教室)で学んでいます。幅広い年齢の子どもたちが共に過ごすことで、世代を超えたコミュニティが形成されています。


先生方も高齢化が進む中、現在では当館スタッフがホテル業務と兼務で指導にあたり、ホテルとしても重要な取り組みとなっています。

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教育的配慮
震災直後であったためスタート当時は 3 歳から 18 歳までの子ども達が一斉に一つの教室で学ぶこととなり、結果として大きな子供が小さい子供の面倒を見る形が出来上がりました。

学びとしての側面も大切ですが、当時は色々な境遇、年齢の子供たちが集う場としてとても貴重で、現在でも同じ形で教室は行っております。年齢が違う子供達の関係性も生まれ、そのことが成果につながっております。

実際に珠算の全国大会で4位を取る子もおり、現在でも毎年優れた成績を残し続けています。
成果
・2023年 全国そろばんコンクール金賞 他多数
・2022年 全国そろばんコンクール金賞 他多数
・2021年 MIYAGIそろばん・あんざんチャンピオンシップ小学6年生の部 優勝
・暗算段位取得者 他多数
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Regional development and tourism revitalization

地域振興と観光の活性化

南三陸てん店まっぷ

東日本大震災の津波で被災した宮城県南三陸町で、奮闘する各地の飲食店や食料品店など約70店を紹介した「南三陸てん店まっぷ」。震災後、大型バスが乗り付け、多くの客が訪れる仮設商店街がある一方で、点在する小さな店は集客に苦戦しており、地元客や観光客に町を「転々」と巡ってほしいとの思いが込められている。

両面カラーのA2判で、各店舗などの場所を地図に示し、営業時間や連絡先など1店舗ずつの情報を写真入りで載せている。2013年度版から作成・配布を開始。

<受賞>
第1回「観光王国みやぎおもてなし大賞」大賞 (南三陸地域観光復興グループ)
第4回「ジャパン・ツーリズム・アワード」地域部門入賞 (南三陸地域観光復興グループ)
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Tourism promotion and disaster prevention education utilizing local resources

地域資源を活用した観光振興と防災教育

海の見える命の森とは
南三陸「海の見える命の森」は震災前は雑木林でした。
震災後、2012年から多くの有志やボランティアの皆様の手を借りながら桜やもみじを植樹し、将来的には来訪者が自然とふれあえる観光スポットや地域住民の憩いの場、そして春はお花見、秋は紅葉紅葉を楽しめる地域の散歩道となるようにという想いを込めて整備を進めてきました。

東日本大震災で生きることの根底には自然の支えがあることを学びました。この震災から得た学びと気づきは後世への資産である、その伝承は、次代を担う人々にとっても大切なことです。

志津川湾を一望できるこの場所を「桜と海の絶景」として整備することが出来れば、世代を超えて南三陸に風景という資産と被災伝承の想いを残すことが出来ると考えています。
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総合学習の場として
海と山岳地帯・市街地の全体を見渡すことができる「海の見える命の森」は人と自然との関わりを学習する為に最適の地理環境です。
祈りの場として

海を見下ろす丘の上には「南三陸大仏」が鎮座し、また「津波てんでんこの石碑」もあり、東日本大震災で亡くなられた方々の慰霊の場となっています。

観光資源として
絶景の場所であるとともに、「海の見える命の森」は、多様な雑木林の中に桜や、もみじ等の植物があり、自然と触れ合える憩いの場として整備されています。
避難の場として
高台には「バイオトイレ」や「避難小屋」などが整備されつつあり、「桜」や「南三陸大仏」のあるこの地は「この場所まで避難すれば命を守れる」と自然に意識できるシンボルとなります。
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